須佐之男大神(素戔嗚尊)

大海原と風雨を司る荒ぶる神であり、樹木神、健康神としても知られている。

古事記では「建速須佐之男命」、日本書紀では「素戔嗚尊」と表記されるスサノオ大神は、伊邪那岐命が黄泉の国から帰り、日向の橘の小戸の阿波岐原で禊をおこない、鼻をすすいだときに産まれた神である。

父・伊邪那岐命から、夜の世界と海原を治めるように命ぜられるが、従わなかったため、伊邪那岐命の怒りを買い追放される。姉・天照大神のいる高天原に行くと、粗暴だったためそこも追われてしまう。出雲の鳥髪山でヤマタノオロチを退治し、草那芸之大刀(草薙剣)を手に入れる。

秩父今宮神社の祭神となったのは室町時代末期。世は戦乱の日々を迎え、荒廃していた。京都では平安時代から疫病を鎮めるための御霊会(ごりょうえ)が紫野の今宮神社疫社などで盛んに営まれていたが、天文4年(1535)、秩父地方でも疫病が大流行した。その際、病魔・悪霊退散の御神徳で知られる須佐之男大神(素戔嗚尊)を、京都紫野の今宮神社からこの地に勧請して合祀し、以来当地は「今宮八大宮」と呼ばれるようになる。