弁財天(辨才天・辨財天)

神名 市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)

川の流れの妙なる様を神格化したとされる古代インドの女神サラスヴァティー。その本来の神徳は、「水のめぐみ」であり、日本古来の水神信仰・龍神信仰と結びついたが、水のせせらぎの如く素直で妙なる弁舌、音楽や芸能上達の神として尊崇されるようになった。

日本に伝来した時は「弁才天」と呼ばれたが、後に転じて「財を弁ずる」という福徳の神としても信仰を集め、「七福神」の1人として広く知られるようになった。

また、龍神さまと弁天さま恋人同士・相思相愛との伝承があり、恋愛成就・縁結びの御神徳があると言われている。

なお、日本神話に登場する宗像三女神のひとりである市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)と習合され、その麗しい姿から、美容の神として、女性たちの信仰を集めている。