天満宮

学問の神様と言われている菅原道真公を祀っている。

安政6年(1859年)、秩父中町の久保庄左衛門が、上町の舛屋利兵衛を通じて請けた京都の北野天満宮九百五十年御忌の御神札を当社に奉納し、衆人がお詣りできるよう天満宮が建立された。

昭和30年代に、境内整備のため、仮本殿に合祀されていたが、令和の境内整備事業に伴い、令和2年3月、今宮天満宮の新社殿が完成した。

社殿には、かつてこの地に聳えていた樹齢約150年の欅の御神木の切株に欅彫りの菅公座像が祀られている。

 

撫で牛

古来、牛は天神さまの「神使」として知られている。丑年生まれの菅公は、延喜3年の丑の日に亡くなられたが、「自分の遺骸を牛にのせて人に引かせずに、その牛の行くところに留めよ」と遺言した。その牛は、黙々と東に歩いてある所で動かなくなり、そこを御墓所と定め、それが後の天満宮となった、と伝えられている。

以後、牛は、天神の使いとして、菅公とともに神聖視されるようになり、全国各地の天満宮の境内には「臥牛」の像が奉納されるようになった。

天神さまの御神徳により、牛の頭を撫でると頭が良くなり、あるいは悪いところを撫でると病気が治ると信じられている。