稲荷社秩父今宮神社では、古くから宮中八神の一座として「御食津神(みけつかみ)」を祀ってきたが、江戸時代中期、中町および下町の氏子からの奉賛により「稲荷社」を建て、京都の伏見稲荷大社から「正一位稲荷大明神」を勧請して「御食津神」と習合させ、境内摂社でお祀りしていた。 昭和30年代、御神域を児童公園として解放するにあたり、御親神である須佐之男大神とともに仮本殿に合祀したが、平成26年(2014)秋、氏子崇敬者ら皆様の厚志により、龍神池のほとりに社殿を建立し、「正一位稲荷大明神」のご神霊を遷座し奉斎した。
|